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オウムを内部から撮ったドキュメンタリー。価値観変わりますよ。
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沈黙博物館  小川洋子
 老婆が盗み出した村人の生を象徴する形見。
それらを展示する博物館を作る技師の「僕」。
「僕」の作業を手伝ってくれる老婆の家に住む人々。
沈黙の伝道師。
平和な村に起きた爆破事件や殺人事件。

それらが絡まり合いながら描かれる世界は
基本的に静かで、そして思慮深い。
そして当たり前の人間に潜む狂気と
全ての人々の人生への愛情に溢れている。

「僕」が顕微鏡で観察するためにタニシを潰す場面と
殺人犯が乳首を切り取るために若い女性を殺害する場面に
共通する狂気を感じてゾクゾクした。

老婆が集めた形見について考えると
そこには誰もが平凡だと考えがちな
ありふれた人生の中にあって
それぞれに固有の価値があるのだということを
読むものに教えてくれる。
それはとても愛情のある行為だと感じた。



閉じられた静かな景色で死に密接に触れる世界観は
村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」と
どことなく通じるような感覚があった。
心の深い部分に沈み込むような感じがして
とても印象に残る作品だった。
| 小説 | 22:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
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