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オウムを内部から撮ったドキュメンタリー。価値観変わりますよ。
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1Q84  村上春樹

ようやく文庫が出たので読んだ。

現実的な世界観にファンタジーが入り込んだような物語の描き方も、
大きな意味で再生の物語であるという点でも
いかにも村上春樹という感じ。

一応はハッピーエンドと言えそうな終わり方だったけど、
主要人物が終盤で一気に退場してしまったり、
謎が謎のままで終わってしまった部分がたくさんあって
消化不良になっているところがたくさんあるかなぁ。

僕がストーリーを追いかけるのに精一杯で
そこに込められたメタファーを読み解くところまで
辿りつけていないせいかもしれないけど。

きっと読み返す度に新しい発見が得られる気がする。
時間が経ったらまた読み返そう。


| 小説 | 20:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
1Q84 BOOK1 <4月~6月>    村上春樹

ようやく文庫化されたので読み始めた。


文体はアフターダーク以降の感じ。
2つの物語が平行して進みながら少しずつリンクしていく様子は
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と共通していて、
華美な装飾のない文章ながらドキドキして読み進められる。

現実と非現実が微妙なバランスで交じり合ったような世界観と
情景の描写が細かいので読みながら映像が頭に浮かんでくるところが
村上春樹らしくてとてもよい。


BOOK2、BOOK3と進む中でどうなっていくのか楽しみ。
続きの発売が待ち遠しい。

| 小説 | 19:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
猫を抱いて象と泳ぐ  小川洋子

生まれつき唇がくっついて生まれてきた物静かな少年が、
リトル・アリョーヒンと呼ばれて広大なチェスの海を泳ぐ物語。

登場する人物がみな身動きのできない閉ざされた世界にいて
どこにも行き着けないことを受け入れた上で、
自分だけの箱庭のような小さな世界を大切に守り
その先にある何かを手に入れている。
主人公はそうした人々との出会いの中で
最強の手ではなく最善の手を探して
詩に例えられるような美しい棋譜を残す。
それは思慮深く、儚く、優しい主人公の心の有り様そのものだ。

秩序の美しさ、モノに対するフェティッシュな情愛、
そして死の側に寄り添う登場人物といった、
小川洋子さんがいつも使うようなモチーフが
この作品にも流れていて
小川洋子さんらしい作品だなと感じた。


| 小説 | 20:26 | comments(2) | trackbacks(0) |
涼宮ハルヒの憂鬱 谷川 流

アニメは見てたけど原作は読んでなかったので
なんとなく買って読んでみた。

一人称語りで軽快なテンポで読ませる文章で
想像以上に読みやすくて面白かった。
ライトなだけじゃなくて
深読みすると意外と哲学的命題を持ってそうな話でもあるので
読み応えも意外とあるもんだなぁと思った。

読んでみて個人的に驚いたのは
アニメのクオリティの高さだった。
原作を読んだことで
アニメの再現度の高さが分かって
非常によく出来た作品だったんだなぁと感じた。
アニメ版の中で「涼宮ハルヒの憂鬱」を元にした一連の話を
もう一回見直したくなったなぁ。

| 小説 | 23:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
陽気なギャングが地球を回す   伊坂幸太郎
嘘を見抜く成瀬、天才的なスリの技術を持つ久遠、 
話し好きで演説家の響野、秒単位の体内時計を持つ雪野。 
4人の銀行強盗が織り成すサスペンス小説。 
二転三転どころではない最後の展開は 
スピード感があってスリリング。 
最初から最後まで登場人物や小物まで 
きっちりと使い切ってるところもさすが。 
軽快なエンターテイメントでありながら 
内容は意外とハードボイルドな感じがする。 
伊坂幸太郎の作品はやはりキャラクタが魅力的。 
個人的には強盗中に演説しちゃう響野が大好き。 
チルドレンの陣内も口数の多いキャラクタだったし 
そういうのが僕の好みなのかもしれないなぁ。 
| 小説 | 22:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
チルドレン   伊坂幸太郎
短編集というか連作集というか、そういう感じ。 
登場人物は共通していて、一冊で一つの作品という感じ。 
個々のキャラクタが個性的で 
それぞれのキャラクタが持つ背景とは別に 
あっけらかんとした明るさが作品の底に流れてる感じは 
いかにも伊坂幸太郎という感じ。 

永瀬という目の見えない人が 
通りがかりの老婆に目が見えないからという理由で 
五千円を渡されるシーンがあって 
そこで主人公の陣内が 
「ずるい!なんでおまえばっか!」というシーンが印象的。 
他にも立場や身体的特徴の差異などに対して 
陣内がとてもニュートラルに接してる描写があるんだけど 
差別とか区別とかなく「普通」でいることが 
現実的にはとても奇異に見えて 
突き抜けて「普通」でいることは 
どこか壊れていることなんだなと感じさせられて面白かった。 
僕はこういう「普通」が好きだ。 

一つ一つの話が繋がりを持ちながらも独立して完結してるので 
分けて読みやすいので電車移動のお供にも最適。 
| 小説 | 22:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
赤毛のアン  著:モンゴメリ 訳:村岡花子
今さらながら初めて読んだ。 最初は一方的に話しまくるアンにイライラしたけど 豊かな自然と回りの愛情に育まれて 素直で優しい女の子になっていく様子に胸を打たれた。 前半のアンは木や森や湖に名前を付けたり 妄想に耽って料理を失敗したり 完全にイタい女の子やなぁって思ったけど よくよく考えみると僕が街灯を見ながら妄想を膨らませてるのと そんなに大差ないのかもしれないと思うと 微妙に親近感が湧いたりもした(笑)。 後半になるとアンは芯の強い女の子に育ち 豊かな想像力が現実的な魅力に繋がっていた。 悲しい場面やつらい場面がありながらも 見ている側に健全な温もりを与えてくれるような感覚が かつて日曜日の夜にやってた見た世界名作劇場みたいだなと思ってたら ほんとに世界名作劇場でやってた(笑)。 しかも監督が高畑勲で、
宮崎駿や富野喜幸(由悠季)も関わってたらしい。 これはこれで気になるなぁ。 久しぶりに真っすぐな作品を読んで 懐かしく優しい気持ちになれたような気がする。 それは子供がこの本を読んで感じるような楽しみや憧れではなく 成長していく一人の少女を見守る大人の視点なんだろうなと思うと 子供の頃に読んでなかったことが少し残念でもある。

| 小説 | 02:03 | comments(0) | trackbacks(1) |
沈黙博物館  小川洋子
 老婆が盗み出した村人の生を象徴する形見。
それらを展示する博物館を作る技師の「僕」。
「僕」の作業を手伝ってくれる老婆の家に住む人々。
沈黙の伝道師。
平和な村に起きた爆破事件や殺人事件。

それらが絡まり合いながら描かれる世界は
基本的に静かで、そして思慮深い。
そして当たり前の人間に潜む狂気と
全ての人々の人生への愛情に溢れている。

「僕」が顕微鏡で観察するためにタニシを潰す場面と
殺人犯が乳首を切り取るために若い女性を殺害する場面に
共通する狂気を感じてゾクゾクした。

老婆が集めた形見について考えると
そこには誰もが平凡だと考えがちな
ありふれた人生の中にあって
それぞれに固有の価値があるのだということを
読むものに教えてくれる。
それはとても愛情のある行為だと感じた。



閉じられた静かな景色で死に密接に触れる世界観は
村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」と
どことなく通じるような感覚があった。
心の深い部分に沈み込むような感じがして
とても印象に残る作品だった。
| 小説 | 22:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
赤土に咲くダリア  著:日原 いずみ
なんというか
「女性」という概念の塊がそこにあるとしたら
それをメスで切って中から血だらけの核を取り出したような
そういう作品かなぁと思う。

心理描写があまりにも人間らしく生々しくて
いわゆる世間の常識からは少し外れた感覚の小説なので
同じような感覚を持っている人の方が受け入れやすいかな。
常識的・道徳的な人ほどストーリーに抵抗を感じてしまって
そこに流れる生命への思いを感じられないかもしれない。
全く異なった育ちを持つ男と女が
一つ屋根の下で暮らすのはホントに大変で
例えば食器の乾かし方とか
お風呂の入り方とか
洗濯物の畳み方とか
そういう細々した違いが衝突になるし
それを知っている人なら共感出来るところは多いんじゃないかな。
ただ、本当の意味でこの作品を理解したり共感できるのは
子供を持った女性だけなのかなとも思う。

どっちかっていうと読後の感覚が
小説を見た後っていうよりは現代アートを見た後の
自分の中の常識を揺らされた時の感覚に似てる気がした。
| 小説 | 01:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
東京奇譚集  著:村上春樹
日常に起きたちょっとした偶然のようなものや
日常に非日常が紛れ込んでくるようなものを描いた短編集。

最近の村上春樹の長編小説は
個人的にはちょっと物足りないところがあったけど
この短編集は偶然性によって導かれる感じとか
村上春樹的な意味でのファンタジーっぽさだとかが
なんとなく村上春樹らしいんじゃないかなぁと思った。

短い物語の中で描かれている部分を読んでいると
人生の中のあるポイントだけを抜き出したという感じがして
描かれていない主人公の今までとこれからが想像されるから
登場人物が生きて感じられるように思った。
| 小説 | 23:20 | comments(2) | trackbacks(0) |
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